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ALTER EGO をプレイした #ALTEREGO

www.alterego.caracolu.com

2019年の幕開け、彗星のごとく現れた「ALTER EGO」を遊んだ。
世の中スマホでできるゲームは星の数ほどあるが、丁寧に作られてて非常に気持ちのいいゲームだったので、感想とかをまとめたくなった。

どんなゲームか

簡単に言えば、クッキークリッカーにシナリオがついたようなゲーム。
dic.nicovideo.jp

そして、シナリオ中に何度もエゴグラム診断のような心理テストが登場し、App Storeの説明文もどちらかというとそちらをウリにしている。

よかったところ

心理テスト

公式サイトにも「参考文献」のリンクがあるように、心理テストは(学問的に)ちゃんと作られているらしく*1、それっぽいテストから自分に当てはまると感じられる結果が得られる。

また、一般的なエゴグラム診断はひたすら質問に対して1〜5の回答をつけ続ける・・・というまあ退屈な作業が求められるものだが、
ALTER EGOに登場する心理テストは作業量も多すぎず、かつ形式も1つではない複数のものが用意されていて、「次はどんなテストが来るかな?」と思い続けられるように配慮されている。

EGOの成長と供給バランス

クッキークリッカーにおけるクッキーは、このゲームでは「EGO」と呼ばれる。
EGOは「本を読む(自動でEGOがたまる)」か「吹き出しをタップする」かで集める。

だいたいクッキークリッカーなので、EGOをためて今より強い本を読んで、そうすると更に大量のEGOが得られるので、それをもとにもっと強い本を読んで・・・
を繰り返すゲームになる。
もちろん、この過程で数字のスケールが爆発的に大きくなっていく。インフレって最高。

ゲームを勧めていくと、効率の面で
「本による自動供給」>「タップによる獲得」になるときと、
「本による自動供給」<「タップによる獲得」になるときの両方が発生する。
というか極端にどちらかであるときが多い。

このおかげで、

  • 「今はタップちょっと頑張ったら早く次のシナリオ行けるから、がんばろう」
  • 「今はそんなに頑張らなくても、放置しておいたほうが楽だから別のことをしよう」

というメリハリがつけられるので、プレイヤーとして非常に気が楽だった。

動画広告の使い方

動画広告を見ると、ゲーム内でボーナスが得られる。
よくある無料ゲームでは、「動画広告を見ないとゲームが遊べない」という使われ方が多いが、このゲームでは「動画広告を見るとお得だ」というものになってる。
広告を見るとスタミナが回復するとかも、言い換えれば「お得だ」とも言えるかもしれないが、このゲームは放置ゲーなので、「ゲームを遊びたくて仕方ないのに待たされる」という気持ちになりにくく、その点で相性がいいと思った。

課金が優しい

いわゆるコンテンツをアンロックするタイプの課金ではなく、時間を購入するタイプ (+広告を消去) の課金システムなのが非常に良心的。
各課金オプションも360円と非常に安価。
もちろん無課金でも余裕でクリアできる。というか無課金ですすんません・・・

プレイヤーのモチベーションの変化

プレイヤーがこのゲームをプレイし始めるモチベーションは何か。
それは「心理テストの結果を知りたい」という気持ちが大半だろう。もしかするとエスちゃんのかわいさに惹かれて、だったりとかもしれないが、ほとんどが心理テストが目的だろう。

しかし、プレイを続けて心理テストをこなし、EGOを集めていると、そのうちエンディングへ到達すると、そのときにはプレイのモチベーションが「シナリオの続きが知りたい」「違う選択をすればどういう結末になったんだろう」というようにいつの間にかすり替わっているように作られている。

ゲームの製作者としては、きっと「ゲームのシナリオを丁寧に作ったから、シナリオを楽しんでほしいな」と思っているはずだけど、この世にはシナリオをウリにしたゲームというのも無数にある。シナリオだけでは、ゲームをインストールしてもらうのはきっと難しいだろう。
そこで心理テストという、悪くいえば俗っぽい手段を持ってきてでも、とにかくゲーム自体に興味を持ってもらって、そこからプレイヤーのモチベーションをなめらかにゲームのシナリオ・世界観へ切り替えてしまう、というのがめちゃくちゃ頭いいところだなと思った。

シナリオのテーマ・世界観

このゲームのテーマは「自分探し」である。
ゲームのプレイヤーは心理テストを通じて「自分探し」に来た旅人であり、「自分探し」を「本(読書)を通じてEGO(自我)を集める」ことに当てはめてるのはなかなかかっこいい。
また、エスの物語を通じて、「自分探し」の末に見つけるべき自分がどうあるべきかが語られ、そのメッセージも(ちょっと臭いけど)アツい。

エスがかわいい

エスちゃんドSかわいいペロペロ

本当のエンディング後のネタバレ
AEエンディングの後は、エスちゃんと他愛のない雑談をすることができる。
「どう生きるか」を悩むプレイヤーに向けて、陰キャ的にはかなり共感できる話題で話してくれたり、おすすめの本を紹介してくれる。
雑談のパターンも結構多い。シナリオ中では確固たる自我を持たず、衝動や壁男に影響されるがままだったエスだが、ちゃんとキャラクター性を感じられるほどである。

こういうキャラクターってどっかにいたような・・・と思って思い出したのが、Doki Doki Literature Club!のMonikaちゃんである。
twitter.com
DDLCに関してはここでは触れないが、Monikaちゃんも結構深いところに突っ込んだ雑談をたくさんしてくれる。

どっかで影響があったりなかったりして。


もっとよくしてほしいところ

  • 動画広告のシステム上仕方ないのだろうが、一部動画広告で×マークが非常にわかりにくい
  • 広告を見たのに広告ボーナスが入らなかったり挙動が変な場合があった
  • エスちゃんの雑談のパターンもっとほしい

まとめ

ゲームの構成としては非常にコンパクトにまとまっていながら、その要素が丁寧に作られていて、プレイしやすいゲームになっていた。
シナリオも心に沁みていくような優しさがあり、製作者の強い思いを感じられた。
ついでに自己分析ができてしまう。

そして、これが基本無料でプレイできていて、しっかりマネタイズできてそうなのがすごいと思った。ちゃんとお金稼げるシステムは大事ですよ。

口コミでバズって、App Storeでランキングトップ入ったりしてるみたいです。すごい。
いいゲームがちゃんと評価されるのは素晴らしいことです。

まだ触ってない人は是非遊んでくださいどうぞ。

おまけ

ゲームの製作者さんのこのツイートが心に沁みました。

俺も生きるか死ぬかの話をするなにかを作りたいなあ・・・

*1:もちろん僕は心理学ではないので流石にわからないけど

i have no words.